第2巻 エピローグ
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折原悠斗は、企画政策課の自席で、一本の電話を受けていた。
「青葉市さんですか。隣県の永瀬市総務課です。判断記録制度について、視察をお願いできないかと」
「試行から二年ほどです。うまくいっていない部分もありますが、それでよければ」
「むしろ、そちらを伺いたいんです」
電話を切ると、隣にいた千々岩が確認してきた。
「またか」
「はい。ただ、うちの形をそのまま持って帰っても、うまくいかない気がします」
「なら、そう言ってやればいい」
「言いました。それでも、来ると言われました」
千々岩は笑った。
「何を見せるつもりだ」
折原は、視察予定表に永瀬市の名を書き加えながら答えた。
「残してます、とだけ言うと思います」
湊原市、早瀬市。これまでに二件、同じような問い合わせがあった。
青葉市が残したものが、誰かの助けになるのか。
折原には、分からなかった。
『忘れないために ―なぜそう判断したのかを残す物語―』全十二話+エピローグ 完
── 了 ──
この話のFM豆知識
(豆知識は準備中)
つづく
※本作はフィクションです。登場する人物・団体・自治体等はすべて架空であり、実在するものとは関係ありません。作中の制度・法令に関する記述は一般的な説明であり、最新情報は関係省庁にご確認ください。詳しい注記はこちら
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