監修/国土交通省大臣官房官庁営繕部
編集・発行/一般財団法人建築保全センター
建築改修工事における施工水準を保持して建築物の品質を確保するためには施工技術はもとより、工事監理者による現場の状況に応じた適切な監理が必要です。
本書は公共建築の改修工事にあたる監督職員の方が工事の監理に必要な知識を得るとともに、改定された「建築改修工事標準仕様書」(以下「改修標仕」という)に沿って工事を進める際に要求される品質を確保するための参考資料とするものです。
令和4年版では、「改修標仕」の改定、関連法令・規格類の改正を反映した記述の修正を行い、また最新の情報により解説や用語の修正を行っています。その他の大きな改訂内容は次の通りです。
・1章では、石綿含有建材の調査を9章から移動し、法改正による修正をした。
・3章では、既存平場非撤去の場合の立ち上がり部も特記により非撤去可となったことに伴う修正をした。
・4章では、4章2節にまとめていた「材料」を各改修工法の節に移動し、(一社)外壁複合改修工法協議会発刊の「外壁複合改修工法ガイドブック」に沿って、解説を修正した。
・5章では、鋼製建具の接着剤組立の解説を加えた。
・7章では、3節 素地ごしらえ(新規材料)の解説を加えた。
・8章では、「8.29.3 被災建築物の補修工事」、「8.29.4 躯体の劣化補修等工事」、「8.31 津波対策改修工事」を追加した。
・9章では、大防法、石綿則改正による修正をした。
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令和4年発行 上巻 定価8,250円・下巻 定価7,920円
目次
上巻
本書の使用にあたって | |
1章 | 各章共通事項(序節 監督職員の立場及び業務、1節 共通事項、2節 工事関係図書、3節 工事現場管理、4節 材料、5節 石綿含有建材の調査、 6節 施工調査、7節 施工、8節 工事検査及び技術検査、9節 完成図等) |
2章 | 仮設工事(1節 共通事項、2節 足場等、3節 養生、4節 仮設物、5節 仮設物撤去等) |
3章 | 防水改修工事(1節 共通事項、2節 既存防水層等の撤去及び既存下地の処理、3節 アスファルト防水、4節 改質アスファルトシート防水、5節 合成高分子系ルーフィングシート防水、6節 塗膜防水、7節 シーリング、8節 とい、9節 アルミニウム製笠木) |
4章 | 外壁改修工事(1節 共通事項、2節 コンクリート打放し仕上げ外壁の改修、3節 モルタル塗り仕上げ外壁の改修、4節 タイル張り仕上げ外壁の改修、5節 塗り仕上げ外壁等の改修、6節 マスチック塗材塗り仕上げの外壁等の改修、7節 外壁用塗膜防水材による改修、8節 鉄筋コンクリートの鉄筋腐食の補修(「改修標仕」以外の工法)、9節 「改修標仕」以外の外壁改修) |
5章 | 建具改修工事(1節 共通事項、2節 アルミニウム製建具、3節 樹脂製建具、4節 鋼製建具、5節 鋼製軽量建具、6節 ステンレス製建具、7節 木製建具、8節 建具用金物、9節 自動ドア開閉装置、10節 自閉式上吊り引戸装置、11節 重量シャッター、12節 軽量シャッター、13節 オーバーヘッドドア、14節 ガラス、15節 「改修標仕」以外の金属部材による外壁カバー工法) |
6章 | 内装改修工事(1節 共通事項、2節 既存床の撤去及び下地補修、3節 既存壁の撤去及び下地補修、4節 既存天井の撤去及び下地補修、5節 木下地等、6節 軽量鉄骨天井下地、7節 軽量鉄骨壁下地、8節 ビニル床シート、ビニル床タイル及びゴム床タイル張り、9節 カーペット敷き、10節 合成樹脂塗床、11節 フローリング張り、12節 畳敷き、13節 せっこうボード、その他ボード及び合板張り、14節 壁紙張り、15節 モルタル塗り、16節 タイル張り、17節 セルフレベリング材塗り、18節 内装材料から発生する室内空気汚染物質への対策) |
下巻
本書の使用にあたって | |
7章 | 塗装改修工事(1節 共通事項、2節 下地調整、3節 素地ごしらえ、4節錆止め塗料塗り、5節 合成樹脂調合ペイント塗り(SOP)、6節 クリアラッカー塗り(CL)、7節 アクリル樹脂系非水分散形塗料塗り(NAD)、8節 耐候性塗料塗り(DP)、9節 つや有合成樹脂エマルションペイント塗り(EP-G)、10節 合成樹脂エマルションペイント塗り(EP)、11節 ウレタン樹脂ワニス塗り (UC)、12節 ステイン塗り(ST)、13節 木材保護塗料塗り(WP)、14節 「改修標仕」以外の塗装改修仕様) |
8章 | 耐震改修工事(1節 共通事項、2節 材料、3節 鉄筋の加工及び組立、4節 鉄筋の機械式継手及び溶接継手、5節 レディミクストコンクリート工場の選定、コンクリートの製造及び運搬、6節 コンクリートの品質管理、7節 コンクリートの工事現場内運搬、打ち込み及び締固め、8節 コンクリートの試験、9節 軽量コンクリート、10節 暑中コンクリート 11節 無筋コンクリート、12節 あと施工アンカー工事、13節 鉄骨工作、14節 高力ボルト接合、15節 溶接接合、16節 スタッド溶接、17節 鉄骨の錆止め塗装、18節 耐火被覆、19節 鉄骨の工事現場施工、20節 溶融亜鉛めっき工法、21節 現場打ち鉄筋コンクリート壁の増設工事、22節 鉄骨プレースの設置工事等、23節 柱補強工事、24節 連続繊維補強工事、25節 耐震スリット新設工事、26節 免震改修工事、27節 制振改修工事、28節 土工事及び地業工事、29節 「改修標仕」以外の構造体の耐震改修工法、30節 「改修標仕」以外の非構造部材の耐震改修工事、31節 津波対策改修工事 |
9章 | 環境配慮改修工事(1節 石綿含有建材の除去工事等、2節 外断熱改修工事、3節 断熱・防露改修工事、4節 屋上緑化改修工事、5節 透水性アスファルト舗装改修工事) |
参考 資料 | (資料1 関連法規等、1.1 騒音規制法関係、1.2 振動規制法関係、1.3 再生資源関係、資料2 一級技能検定合格者数、資料3 全国月別平均気温) |
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