施設管理者のための建築物の簡易な劣化判定ハンドブック 
【令和5年版】

編・著者

編集・発行/一般財団法人建築保全センター

解説

国や地方公共団体の所有する公共建築物は、膨大なストックとなり、その維持管理が大きな課題となっています。外壁の落下による死傷など、建築物の不具合が原因となる事故は、建築物の劣化が原因となっていることが多く、そのような状態を放置したことで施設管理者の責任が問われる事例もあります。
 建築物を良好な状態に維持し、利用者に安全で快適な環境を提供することは施設管理者の責務です。法定点検だけでなく、日常的に建築物の劣化状況を判定し、必要な場合には速やかに適切な対応を取ることが求められています。こうしたことから、公共建築物の施設管理者へ向けて、建築物の簡易な劣化判定に用いることのできるハンドブックとして、「施設管理者のための建築物の簡易な劣化判定ハンドブック 【平成31年版】」を平成30年12月に発刊いたしました。
 一方、公共建築物の施設管理をより広い視点でとらえると、劣化以外の建築物の使用上の不注意により本来の機能を損ねている事例、近年の火災や地震による被災事例から防災性能の確保も喫緊の課題となっています。このため、それらも取り込み、より使い勝手よく構成も見直し、この度【令和5年版】として改訂し、発刊いたしました。
 公共建築物の施設管理者の多くの方々は、事務系職員であるため、本書においては技術的な専門用語について平易な解説を加え、劣化判定の準備から記録、その後の対応までの一連の作業を支援するものとしています。
 建築保全センターでは、建築基準法に基づく点検及び官公庁施設の建設等に関する法律に基づく点検・確認について解説した「国の機関の建築物の点検・確認ガイドライン」も発刊しており、本書とあわせてご利用いただければ幸いです。

仕様

令和5年発行
A5版 第Ⅰ編64頁 第Ⅱ編106頁 第Ⅲ編90頁 4,950円

目次

第Ⅰ編 劣化判定の進め方 1.本書の使用に当たって
 2.劣化判定の進め方
 3.劣化による建築物への支障とその対応の例
   1.雨漏り・浸水のおそれ
   2.落下等のおそれ
   3.通行等に支障のおそれ
   4.案内誘導等に支障のおそれ
   5.非常時の避難等に支障のおそれ
   6.停電・感電のおそれ
   7.室内環境に支障のおそれ
   8.衛生環境に支障のおそれ
   9.業務実施等に支障のおそれ
   10.誤作動による事故のおそれ
   11.耐震性・耐久性に支障のおそれ
   12.点検・清掃等に支障のおそれ
 参考資料
   1.関係法令
   2.用語索引
第Ⅱ編 劣化判定シート 1.劣化判定総括表及び関係写真
 2.劣化判定シート
   1.雨漏り・浸水のおそれ
   2.落下等のおそれ
   3.通行等に支障のおそれ
   4.案内誘導等に支障のおそれ
   5.非常時の避難等に支障のおそれ
   6.停電・感電のおそれ
   7.室内環境に支障のおそれ
   8.衛生環境に支障のおそれ
   9.業務実施等に支障のおそれ
   10.誤作動による事故のおそれ
   11.耐震性・耐久性に支障のおそれ
   12.点検・清掃等に支障のおそれ
第Ⅲ編 各部の名称 1.構造部材
 2.屋根・屋上
 3.外壁周り
 4.建具
 5.建築物内部
 6.敷地
 7.設備システム(電気設備)
 8.設備システム(機械設備)
 9.昇降機

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