保全の知識(用語集)
(あいうえお順)
分野 | 用 語 | 意味 ・ 定義 | 出典 | |
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保 全 | 維持保全 | 既存建築物の初期の性能を維持するために行なう保全のこと。 | 建築物修繕判定手法 | |
運転・監視 | 施設運営条件に基づき、建築設備を稼動させ、その状況を監視し、制御すること。 | 保全業務共通仕様書 | ||
改修 | 劣化した建物等の性能・機能を原状(初期の水準)を超えて改善すること。 | 建築物修繕判定手法 | ||
改良保全 | 既存対象物の初期の性能又は機能を上回って改良するために行なう保全のこと。 | 建築物修繕判定手法 | ||
警備 | 施設内における盗難等の事故の発生を警戒し、防止する業務のこと。 | 保全業務共通仕様書 | ||
更新 | 劣化した部位・部材や機器などを新しい物に取り替えること。 | 建築物修繕判定手法 | ||
修繕 | 劣化した部位・部材又は機器の性能、機能を原状(初期の水準)又は実用上支障のない状態まで回復させること。ただし、保守の範囲に含まれる定期的な小部品の取替えなどは除く。 | 建築物修繕判定手法 | ||
事後保全 | 建築等の部分あるいは部品に不具合・故障が生じた後に、部分あるいは部品を修繕もしくは交換し、性能・機能を所定の状態に戻す保全の方法のこと。 | 保全業務ガイドブック | ||
清掃 | 汚れを除去すること及び汚れを予防することにより仕上げ材を保護し、快適な環境に保つための作業のこと。 | 保全業務共通仕様書 | ||
定期点検 | 当該点検を実施するために必用な資格又は特別な専門的知識を有する者が定期的に行なう点検のこと。性能点検、月例点検、シーズンイン点検、シーズンオン点検及びシーズンオフ点検を含めていう。 | 保全業務共通仕様書 | ||
点検 | 建築物等の部分について、損傷、変形、腐食、異臭その他の異常の有無を調査すること、保守又はその他の措置が必要か否かの判断を行なう。 | 保全業務共通仕様書 | ||
日常点検 | 目視、聴音、触接等の簡易な方法により、巡回しながら日常的に行なう点検。 | 保全業務共通仕様書 | ||
保守 | 点検の結果に基づき建築物等の機能の回復又は危険の防止のために行なう消耗部品の取替え、注油、塗装その他これらに類する軽微な作業のこと。 | 保全業務共通仕様書 | ||
補修 | 部分的に劣化した部位・部材等の性能、機能を実用上支障のない状態まで回復させること。 | 建築物修繕判定手法 | ||
保全 | 建築物(設備を含む)及び諸施設、外構、植栽などの対象物の全体または部分の機能および性能を使用目的に適合するよう維持または改良する諸行為のこと。維持保全と改良保全とに分けられる。 | 日本建築学会 | ||
保全実態調査 | 国家機関の建築物等の保全の実態と問題点を把握し適正な保全を実施することを目的とし、「官公庁施設の建設等に関する法律」に基づき実施される調査のこと。 | 官庁営繕部 | ||
予防保全 | 建築等の部分あるいは部品に不具合・故障が生じる前に、部分あるいは部品を修繕もしくは交換し、性能・機能を所定の状態に維持する保全の方法のこと。 | 保全業務ガイドブック | ||
人 | 建築仕上げ改修施工管理技術者 | 一般財団法人 建築保全センター主催の建築仕上げリフォーム技術研修を受講し、終了研修試験・課題試験後、登録試験審査委員会で、認定された登録者のこと。 | 一般財団法人 建築保全センターHP | |
施設管理者 | 各官庁施設の保全に関する責任者であり、かつ保全業務実施者のこと。 | 保全業務ガイドブック | ||
施設保全責任者 | 所管施設の保全管理を行う者のこと。「国家機関の建築物等の保全に関する基準の実施に係る要領について」(H17.6国営管第59号)において、国の職員から定めることになっている。 | 官庁営繕部 | ||
環 境 | エコマテリアル | 人体への安全性や資源の枯渇に配慮した材料、リサイクルが容易な材料等環境負荷の少ない材料のこと。 | 官庁営繕部 | |
環境負荷 | 官庁施設の整備及び利用に伴い環境に加えられる影響であって、環境の保全上の支障の原因となるおそれのあるもの。 | 官庁営繕部 | ||
耐 久 性 な ど | 耐久性 | 建築物またはその部分の劣化に対する抵抗性のこと。 | 日本建築学会 | |
耐用年数 | 建築物またはその部分が使用に耐えなくなるまでの年数、建築物またはその部分が、建設された後、劣化あるいは陳腐化により、要求性能に適合せず使用に耐えなくなるまでの年数のこと。 | 日本建築学会 | ||
陳腐化 | 社会的・技術的情勢の変化により、ものの機能・性能などの相対的価値が低下すること。 | 日本建築学会 | ||
劣化 | 物理的、化学的及び生物的要因により、ものの性能が低下すること。ただし、地震や火災などの災害によるものを除く。 | 建築物修繕判定手法 | ||
劣化外力 | 外部から作用する劣化要因またはその強さのこと。 | 日本建築学会 | ||
L C C な ど | ファシリティーマネジメント(FM) | 不動産、建築、建築設備、インテリア、業務支援などの広範囲な領域を対象としてこれらに関する企画、設計、実施、運用、管理という行為を計画的、総合的に行う手法のこと。 | 建築物のライフサイクルコスト | |
ライフサイクルアセスメント(LCA) | ある製品の原材料の採取から製造、使用及び処分にいたる生涯を通して環境側面及び潜在的影響を調査すること。考慮すべき環境の最上位の範疇としては、資源利用、健康及び生態系への影響が含まれる。 | 建築物のライフサイクルコスト | ||
ライフサイクルコスト(LCC) | 建築物の企画設計段階,建設段階,運用管理段階及び解体再利用段階の各段階のコストの総計のこと。資本利子と物価変動の影響を加味して、想定される使用年数全体の経済性を検討するために用いる。 | 建築物のライフサイクルコスト | ||
ライフサイクルCO2(LCCO2) | 建築物のライフサイクルにわたって発生する二酸化炭素発生量のこと。地球環境温暖化に影響する要素を二酸化炭素に換算した発生量の総計をいう。 | 建築物のライフサイクルコスト | ||
ライフサイクルマネジメント(LCM) | 建築物のライフサイクルにわたって、総合的に建築物の効用の増大をはかり、生涯費用などの削減の面から検討し、最適の代替案を選択していくための具体的な考え方と手法のこと。 | 建築物のライフサイクルコスト |