吸音天井材更生技術ロックウール吸音天井材パウダーカラーコーティング工法「シーリング・マジツク」

諸元

1.対象
 ロックウール吸音天井材
2.工程
 (1) クリーニング工程
 埃などを払い、必要に応じてマスキング処理を行った後、対象となるロックウール吸音天井材にサニタリークリーニング剤(プロダクトB+)を吹き付け、天井材中のしみ汚れの成分を分解し、殺菌を行う。
 プロダクトB+は、ロックウール吸音天井材に吹き付けるだけで、クリーニングの効果を発揮し、自己分解して空気中に無害な成分となって蒸散するため吹き付け後の拭き取りなどの措置を一切要しない。
 (2) カラーコーティング工程
 クリーニングの終了後、必要に応じて調色を施したカラーコーティング剤(クースティックコ-ト)をエアレススプレーで吹き付け、天井全体に均等にコーティング剤を塗布する。
 クースティックコートは、天井材にスプレーされると着色されたシリカ粒子がポリビニルアセテートの介在により天井材表面に吸着することとなる。天井材上に施工され、塗膜とした段階での有機物含有量は、およそ0.4~1mg/cm2程度であり、不燃・難燃性を阻害するものとはならない。

審査証明結果

 本技術について、開発の趣旨及び開発目標に照らして審査した結果は、以下のとおりである。
(1) 一般的な室内環境において生息する微生物に対して殺菌効果を有するものと判断される。
(2) カラーコーティングを行うことによって、既存のロックウール吸音天井材の吸音効果を損なわないものと判断される。
(3) 本工法によって、既存のロックウール吸音天井材の不燃・難燃性を損なわないものと判断される。
(4) 本工法によるコーティング剤の重量は軽く、天井材にかける負担が小さいものと判断される。