監修/国土交通省大臣官房官庁営繕部
編集・発行/一般財団法人建築保全センター
時代は「持続可能な社会の発展」を求めています。新築のみならず既存ストックを含めた建築物の有効利用が望まれるなかで、建築物の長寿命化や省エネルギー化の適切な推進が求められ、建築物のライフサイクルコストはそのための重要な評価指標のひとつとなっています。
本書は建築物のライフサイクルコストについての基礎知識、算定方法、部材データベース等を集成した手引書です。平成5年10月の初版刊行以来、我が国におけるライフサイクルコストの普及に大きく貢献し、基礎資料として活用されてきました。
前回の改訂版「平成17年版 建築物のライフサイクルコスト」の刊行から既に13年以上を経過し、その後の急速に変化する社会・経済情勢に対応したデータ等の更新が必要との声が数多く寄せられていました。「平成31年版 建築物のライフサイクルコスト」は、こうした要望に応えて刊行されたものです。
今回の改訂に際しての4つのポイント
Ⅰ.ISO 15686-5の考え方に従って、ライフサイクルコスト項目を体系化
Ⅱ.各種専門用語の解説、ライフサイクルコストの算定方法とその活用法等の解説を充実
Ⅲ.各種部材の更新周期について実態に則した数値を求め、部材データベースに反映
Ⅳ.モデル建物の種類を7タイプ(小規模事務庁舎、中規模事務庁舎、大規模事務庁舎、学校(校舎)、
学校(体育館)、中小住宅(4階程度)、高層住宅(8階程度))に拡充
また、コスト算定プログラムを全面的に改良し、ライフサイクルコスト算定時の利便性を向上
平成31年発行 A4判・345頁・CD-ROM付 本体15,000円+税
目次
第1編(基礎編) | 1. ライフサイクルコスト(LCC)の重要性 2. LCCの範囲 3. 用語の定義 4. LCCの算出手法 5. LCCの活用 |
第2編(実践編) | 1. 第2編の構成とプログラムのインストール 2. 床面積入力法によるモデル建物のライフサイクルコストの算出 3. 部材入力法による修繕等コストの算出 4. 併用法による修繕等コストの算出 |
第3編(解説編) | 1. 修繕等コスト算出のための基礎事項 2. 修繕等コスト算出に必要なデータベース 3. 修繕等コスト以外のLCCデータベース |
第4編(資料編) | 1. モデル建物の概要 2. モデル建物の部材数量 3. 部材データベース一覧表 |
LCC計算プログラム 操作マニュアル | 1. LCC計算プログラムの提供について 2. LCC計算プログラムの構成 3. 処理の流れ 4. 各機能の詳細 |
付録CD-ROM(LCC計算プログラム Ver.1.0.1) |
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